増量の食事がきつい人へ|食べられないガリガリ男性が量を増やさずカロリーを足すコツ

増量の食事がきつい人が量を増やさずカロリーを足すコツ

📋 この記事でわかること

  • 増量の食事がきつくなる4つの原因
  • 「きつい」を減らす目標カロリーと増量ペースの決め方
  • 食べる量を増やさずにカロリーを足す7つのコツ
  • 1日5〜6回に分ける補食スケジュール例
  • それでも食べられないときの対処法とよくある質問

この記事は、体重を増やしたいのに食事がつらくて続かないガリガリ体型の男性向けです。

「もう食べたくない。でも食べないと体重が増えない」

増量を始めて数日、茶碗を前にして箸が止まる。満腹なのにノルマのように口へ運び、食後は胃が重くて動けない。そんな状態がしんどくて、増量そのものをやめたくなっている方もいるのではないでしょうか。

増量の食事がきついのは、気合いが足りないからではありません。たいていは、「1回に食べる量」と「目標カロリーの高さ」の設定がずれているだけです。設定を変えずに我慢を続けると、ある日ぷつりと糸が切れて元の食事量に戻り、体重も振り出しに戻ってしまいます。

逆に言えば、量を少し分散させ、かさの小さい高カロリー食材を混ぜるだけで、同じカロリーでも体感の「きつさ」はかなり変わります。ご飯にごま大さじ1を混ぜれば約55kcal、オリーブオイル小さじ1なら約35kcal。見た目の量はほとんど変わりません。

この記事では、増量の食事がきつくなる原因を整理したうえで、量を増やさずにカロリーを足すコツと、1日の補食スケジュールの組み方を具体的な数字つきで紹介します。


増量の食事がきつくなる4つの原因

増量の食事がきつくなる4つの原因

なぜ増量の食事は、こんなにもつらく感じるのでしょうか。原因がわかれば、どこを変えればいいかも見えてきます。思い当たるものがないか、順番に確認してみてください。

1. 1回に食べる量を増やしすぎている

増量を始めた人がまずやりがちなのが、毎食のご飯を大盛りにする方法です。茶碗1杯(150g)のご飯は約235kcal。これを2杯にすれば1食で約470kcalになりますが、もともと少食の人にとって、1回の量を倍にするのは胃への負担が大きすぎます。

胃の大きさや消化のペースは、急には変わりません。1回の量で勝負しようとするほど、食後の苦しさが増していきます。

2. 目標カロリーが高すぎる

SNSやトレーニー向けの記事では「増量期は1日4,000kcal」「5,000kcal食べた」といった数字をよく見かけます。体の大きなトレーニーには必要な量かもしれませんが、体重50kg台のガリガリ男性がいきなり真似をすると、途中で挫折する可能性がぐっと高くなります。

目標が高すぎると、毎日「食べきれなかった」という失敗体験が積み重なり、食事そのものが苦痛になっていきます。

3. 胃腸が消化に追いついていない

食後に胃もたれや膨満感が続く、お腹がゆるくなりやすいといった人は、消化のペースに対して食べる量が多すぎる可能性があります。早食いで一気に詰め込むと、胃にかかる負担はもっと大きくなります。

もともと胃腸が弱い自覚がある方は、胃腸が弱くて太れない人の対策もあわせて読んでおくと、自分に合ったペースをつかみやすくなります。

4. 同じメニュー・脂っこい食事で飽きている

「増量にはこれ」と決めて、毎日同じ鶏むね肉とご飯を食べ続けていませんか。味に飽きると、量が食べられなくなります。

反対に、カロリーを稼ごうと揚げ物やラーメンばかりにすると、脂質の多さで胃がもたれ、次の食事まで食欲が戻らないこともあります。

原因が見えたら、まずは一番効き目の大きい「目標カロリー」から見直していきましょう。


まず見直したい目標カロリーと増量ペース

増量の食事を続けるうえで、最初に決めておきたいのが目標カロリーです。ここが高すぎると、どんな工夫をしてもきつさは消えません。

上乗せは「今の食事+300〜500kcal」から

いきなり大きな数字を目指す必要はありません。今食べている量に、1日+300〜500kcalを上乗せするところから始めれば十分です。300kcalは、コンビニのおにぎり2個弱、または牛乳コップ1杯(約125kcal)とバナナ1本(約95kcal)にスライスチーズ1枚(約55kcal)を足したくらいの量です。

自分の消費カロリーや目標の決め方は、太るために必要なカロリーの計算方法で詳しく解説しています。

1ヶ月で増やす体重は0.5〜1kgが目安

「ガリガリの人が1ヶ月で増やせる体重はどのくらい?」という疑問もよく見かけます。体脂肪1kgはおよそ7,200kcalに相当すると言われています。+300〜500kcalを30日続けると計算上は1〜2kgですが、実際には食べられない日があったり、食べた分だけ体の消費も少し増えたりするため、体重計に表れるのは1ヶ月で0.5〜1kg前後を目安に考えておくと現実的です。

5kg増やしたいなら、半年ほどかける計算になります。遠回りに見えますが、急いで食べる量を増やすと脂肪ばかりがつきやすく、きつさから途中でやめてしまうリスクも上がります。ゆっくりでも止まらないペースのほうが、結果的に早く目標に届きます。

2週間ごとに体重を見て調整する

体重は水分や食事の量で日によって1kg近く変わります。毎日の数字に一喜一憂せず、2週間ごとの平均で判断してください。2週間たっても増えていなければ、上乗せを+100〜200kcal増やす。この小さな調整を繰り返すのが、増量を続けるコツです。

目標が決まったら、次はそのカロリーを「きつくない形」でとる方法です。


食べる量を増やさずにカロリーを足す7つのコツ

食べる量を増やさずにカロリーを足す7つのコツ

量を増やすのがつらいなら、どうやってカロリーを稼げばいいのでしょうか。答えは「回数」「かさ」「形」の3つを変えることです。ここでは、今日から試せる7つのコツを紹介します。

コツ1:1日3食を5〜6回に分ける

まず試してほしいのが、食事の回数を増やす方法です。3食で2,400kcalをとろうとすると1食800kcalですが、6回に分ければ1回400kcalで済みます。

朝・昼・夕の3食はいつもどおりにして、10時、15時、寝る前などに「補食」を足すイメージです。1回の量が減るので、胃が苦しくなる前に食べ終えられます。

コツ2:かさの小さい高カロリー食材を「ちょい足し」する

同じ見た目の量でも、加える食材でカロリーは大きく変わります。食事に混ぜたり、のせたりするだけで使える食材をまとめました。

ちょい足し食材 量の目安 カロリーの目安 使い方の例
オリーブオイル 小さじ1(4g) 約35kcal ご飯・味噌汁・パスタにかける
いりごま 大さじ1(9g) 約55kcal ご飯・納豆・サラダに混ぜる
バター 10g 約70kcal 温かいご飯やトーストにのせる
マヨネーズ 大さじ1(12g) 約80kcal 卵・サラダ・おにぎりの具に
ミックスナッツ 25g(小袋1つ) 約150kcal 補食・サラダのトッピング
スライスチーズ 1枚(18g) 約55kcal トースト・卵焼き・ご飯にのせる

※日本食品標準成分表(八訂)をもとにした概算です。

たとえば、朝ごはんにバター10gとチーズ1枚を足すだけで約125kcal。食べる量はほとんど変わらないのに、1日の合計はしっかり積み上がります。少量で高カロリーな食べ物をもっと知りたい方は、少量で高カロリーな食べ物まとめも参考にしてください。

コツ3:飲み物でカロリーをとる

固形物が入らないときは、飲み物に頼るのが近道です。液体は噛む必要がなく、固形物より満腹感が出にくいため、少食の人でもカロリーを上乗せしやすくなります。

牛乳200mlで約125kcal、プロテインを牛乳で割れば約250kcal。食事のあとにもう一口も入らないときでも、1時間ほどあけて飲み物なら入る、という人は少なくありません。どの飲み物を選べばいいかは、太る飲み物の選び方と飲み方で詳しく紹介しています。

コツ4:主食は「食べやすい形」に変える

ご飯をそのまま大盛りにするより、丼もの、炊き込みご飯、おにぎりにしたほうが、同じ量でもするすると食べられることがあります。おかずと一緒に口に入る丼ものは、白いご飯だけを食べ進めるより負担が少ないからです。

玄米や雑穀米は栄養面では優れていますが、食物繊維が多い分、少量でもお腹がふくれやすい面があります。食べる量が確保できない時期は、白米やうどん、パンなど食べやすい主食を中心にするのも一つの手です。

コツ5:汁物と野菜を先にたくさん食べすぎない

ダイエットでは「野菜から先に食べる」のが定番ですが、太りたい人にとっては逆効果になることがあります。食物繊維や水分の多い野菜、汁物を先にたっぷりとると、それだけでお腹がふくれ、主食やおかずが入らなくなります。

野菜を抜く必要はありません。量を少なめにして、主食・おかずと交互に食べる。これだけで、1食で食べられる量が変わってきます。

コツ6:脂っこいもので胃がもたれる人は炭水化物中心に

揚げ物や脂身の多い肉は高カロリーですが、消化に時間がかかり、胃もたれの原因になりやすい食べ物です。食後の重さがつらい人は、脂質で稼ぐより、ご飯、うどん、パン、餅、バナナなど、炭水化物を中心にカロリーを積み上げてみてください。

炭水化物だけを手軽に足したいなら、粉末のマルトデキストリンをプロテインや飲み物に混ぜる方法もあります。かさがほとんど増えないので、量が入らない人には相性のいい選択肢です。

コツ7:味に変化をつけて飽きを防ぐ

同じメニューの繰り返しは、量が食べられなくなる大きな原因です。カレー粉、キムチ、ポン酢、ふりかけなど、手軽な調味料で味を変えるだけでも、箸の進み方は変わります。

好きな食べ物も、遠慮せず増量メニューに入れてしまいましょう。「体にいいもの」だけで固めるより、好きなものを食べて続けられるほうが、長い目で見て体重は増えていきます。

コツがわかったら、実際の1日の流れに当てはめてみましょう。


1日5〜6回に分ける補食スケジュール例

1日5〜6回に分ける増量の補食スケジュール例

ここでは、会社勤めの男性を想定した1日の例を紹介します。3食の量はふだんどおりのまま、補食とちょい足しで約+600kcalを上乗せする組み立てです。

時間 内容 上乗せ分のカロリー目安
7:00 朝食 いつもの朝食+トーストにバター10g・チーズ1枚 +約125kcal
10:00 補食 おにぎり1個(コンビニ) +約180kcal
12:30 昼食 いつもの昼食(ご飯にごま大さじ1) +約55kcal
15:00 補食 ミックスナッツ小袋1つ +約150kcal
19:30 夕食 いつもの夕食(味噌汁にオリーブオイル小さじ1) +約35kcal
21:30 補食 牛乳200ml +約125kcal
合計 +約670kcal

いきなりすべてを取り入れる必要はありません。まずは「10時のおにぎり」と「21時半の牛乳」の2つだけ、2週間続けてみてください。それだけで+約300kcalになります。慣れてきたら、ちょい足しを1つずつ増やしていきましょう。

筋トレもしている人の1週間メニューは、筋トレの食事メニュー1週間(朝昼晩)で詳しく紹介しています。

工夫しても食べられない日が続くときは、次の対処法を試してみてください。


それでも食べられないときの対処法

工夫をしても、どうしても食べられない日はどうすればいいのでしょうか。

ここまでの工夫をしても、食事がどうしてもきつい日はあります。そんなときに無理を重ねると、増量そのものが嫌になってしまいます。

「食べられなかった日」があってもいい

増量は1日単位ではなく、2週間〜1ヶ月の平均で考えるものです。体調が悪い日、忙しくて食べられなかった日があっても、翌日以降に少しずつ取り戻せば問題ありません。完璧を目指すより、7割の日に達成できれば十分と考えると気持ちが楽になります。

食事の一部をウェイトゲイナーに任せる

固形物でも飲み物でも量がとれない人は、増量用のパウダーを使うのも一つの方法です。ウェイトゲイナーはたんぱく質と炭水化物をまとめてとれるため、1杯でまとまったカロリーを補えます。選び方や注意点は、ウェイトゲイナーの効果と使い方にまとめています。

体調の変化が続くなら医療機関へ

食欲がまったくわかない状態が続く、食べているのに体重が減っていく、胃の痛みや下痢が長く続く。こうした場合は、食事の工夫だけで解決しようとせず、医療機関に相談してください。体重が増えない背景に、体の不調が隠れていることもあります。

最後に、増量の食事についてよく聞かれる質問に答えておきます。


増量の食事でよくある質問

増量期は何を食べてもいいですか?

カロリーをとることが最優先なので、好きなものを取り入れるのは問題ありません。ただ、お菓子やジャンクフードばかりでは、たんぱく質やビタミンが不足しやすくなります。3食の主食とたんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)を土台にして、そのうえでお菓子やジュースを「足す」と考えると、体重も体調も整えやすくなります。

筋トレをしないと増量はできませんか?

食事だけでも体重を増やすことはできます。ただ、筋トレをしないまま増やすと、増えた分が脂肪に偏りやすく、「お腹だけ出てきた」という体型になりがちです。体の厚みを作りたいなら、週2〜3回の軽い筋トレから始めるのがおすすめです。ガリガリの人向けのメニューはガリガリ向けの筋トレメニューで紹介しています。

筋トレで5kg増量したい場合、どうすればいいですか?

1ヶ月0.5〜1kgのペースなら、5kgの増量には半年前後かかります。毎日+300〜500kcalの上乗せと、週2〜3回の筋トレを続け、2週間ごとに体重を見て食事量を調整してください。焦って食事量を一気に増やすより、このペースを守るほうが途中で挫折しにくくなります。

ヨーグルトで体重は増やせますか?

ヨーグルト単体はカロリーが控えめなので、主役にするのは難しい食べ物です。ただ、はちみつやグラノーラ、プロテインを混ぜればカロリーとたんぱく質を上乗せできるので、補食としては使えます。組み合わせ方はプロテインとヨーグルトを混ぜる食べ方でも紹介しています。


まとめ:明日の10時におにぎりを1個足すことから始めよう

増量の食事がきついのは、1回の量を増やしすぎていたり、目標カロリーが高すぎたりするのが主な原因です。量を我慢で押し込むのではなく、回数を分け、かさの小さい食材や飲み物でカロリーを足せば、同じカロリーでもつらさはかなり軽くなります。

目標は「今の食事+300〜500kcal」、ペースは1ヶ月0.5〜1kgが目安です。2週間ごとに体重を見て、増えていなければ少しずつ上乗せを増やしていきましょう。

まずは明日の10時に、コンビニでおにぎりを1個買ってみてください。その1個が、きつくない増量の最初の一歩になります。

食事だけで足りない分をプロテインで補いたい方は、まずお試しサイズから始めてみるのも手です。

増量の全体像は、体重を増やす方法【完全ガイド】で確認できます。

この記事は一般的な栄養・食事管理の情報です。特定の効果を保証するものではありません。体調不良が続く場合や持病がある場合は、医療機関へ相談してください。

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